リーガエスパニョーラ第28節。 アトレティコ シーズン20勝目!!メスタージャで貫録の勝利。
2週間のスペイン旅行で毎日ブログを更新するという目標をたてながら、初日のみの更新…最悪ですね。サッカー以外の事も書こうと考えていたのにもかかわらず…
これが、はてなブログチャレンジLevel.8たる所以ですね。
今朝は4時30分からMestallaにてアトレティコvsバレンシア。
バレンシアはギャリ―ネビルが監督に就任するも、イマイチ改善が進まず、ヨーロッパリーグ出場枠争いからも弾かれている状況。
一方、アトレティコはデルビを含めたリーグ戦2連勝中。(第26節、第27節と現地で観れたのは本当に幸せなこと…)首位とは8ポイント差、バルセロナの完成度を加味すると優勝は難しいと言える。しかし何が起こるかは分からない。そうした精神的な収めどころが定まらない中で、シメオネはじめ、チームとして勝ち続けていけるかどうかが問われている。
試合のメンバー、スタッツ等は以下を参照。
Valencia v Atletico Madrid live football scores | Soccer scores and live video | ESPNFC.com
アトレティコはゴディンが急性胃腸炎、アウグストフェルナンデスが累積による出場停止。
センターバックにはリュカ・フェルナンデス、ピボーテにはマティアス・クラネビッテルが起用された。
試合の入りは5分5分。
バレンシアはアトレティコからローン移籍中のシケイラを始め、サイド攻撃を多用し、クロスなどでゴールに迫る。また、フェグリもフィリペとリュカの間をえぐるような動きやドリブルで相手守備陣を錯乱。ファーストチャンスもバレンシアだった。
先制はアトレティコの、らしい形で決まる。
相手サイドバックに対し、複数人で挟み込み、グリーズマンが前向きの形でボールを受け、左足一閃。コンパクトな振りで、ディエゴ・アウべスの手をかすめゴール。
アウェイゴール特有の静けさ。この一連の流れでアトレティコの今の力をメスタージャに証明する。
グリーズマンは本当に調子が良さそうだ。
シーズン半ば、得点源としての期待が高まるあまり、プレーが窮屈になっているようにみえる時期もあったが、いまは心身ともに充実感が伺える。このハードスケジュールを徹底的に管理した彼とチームの努力あってこそだと思う。
直後、バレンシアの速い攻撃にリュカのポジショニングの甘さが重なり、失点。
エイバル戦以降、シーズン12失点目。
終始、チェリシェフとパコアルカセルのコンビは得点の匂いを感じさせていた。
前半はその後もどちらも良さを出しながら終了。ビエットの決定力の低さには不満は残るが、他のプレーでチームを助けているということは間違いない。
後半、時間が経つにつれアトレティコが相手陣内で自由にプレーできるようになってくる。
グリーズマン、コケ、サウールなどを中心としたダイレクトプレーは今年のアトレティコのキープレーといってもいい。ボールを奪った後、相手が陣形を整える前に、あっという間に深いエリアで前を向いてしまう。
解説の安永さんがいうように、アトレティコは堅守速攻という言葉でくくることは出来ない。
ボールを持つこともできるということ。
このダイレクトプレーによるスピードをもったポゼッションは誰もが出来る業ではない。
ビエットにもまたもや、ビックチャンスが訪れた後、カラスコ、トーレスがクラネビッテル、ビエットに替わって投入される。
現地で観ることが出来なかったカラスコも、完全に怪我が癒えている様子で、本来のプレーで相手を困らせていた。やはり、彼がいるのといないのとでは攻撃の種類が格段に増える。
トーレスの投入から約10分後、コーナーキックからホセマリアヒメネスが触り、アトレティコで102個めを記録するゴール。出場300試合となるこの日を自ら花を添えた。
数分後、例によってダイレクトプレーから、相手を完全にはがしていたカラスコが前を向いてドリブル。深い切り替えしから、左足で思い切りの良いシュート。試合を決定づける。
前半、同点に追いつかれるという慣れない展開から、難しい試合になると思われるも、終わってみれば、
3-1。
相手の退場もあったが、オリベルも含めた多彩なベンチワークにはチームの潜在能力の大きさを感じさせた。
果たして今シーズンどこまでいけるのか???
リーグ戦は残り10試合。
今週末には第29節ラ・コルーニャ戦。
来週半ばにCL一回戦セカンドレグ。
その後、第30節ヒホン。
代表ウィークを挟んで、第31節ベティス戦と…下位チームとの試合が続く。
しかしリーガ前半戦の第10節ラ・コルーニャのホーム、リアソルで行われた試合ではホセマリアヒメネスのミスから終盤に失点し同点。
第11節ホームCalderónでのヒホン戦はお互いに決定機を何度も作りながらスコアレスドローで迎えた後半ロスタイム、グリーズマンのゴールで何とか勝ち点3を掴み取った。
そしてベティスも現在11位と昇格組ながら中位を保っている勢いのあるチーム。
CLで結果を残すことももちろんだが、リーガも優勝が遠いと感じおろそかにしてはいけない。でもこういった類の不安はアトレティコに対して抱くべきではない。
アトレティコの偉大な歴史の上にシメオネとブルゴスが築き上げた多くのもの。
今やマドリードといえばアトレティコと呼べる存在になってきているとデルビの内容を見ても言える。18年ぶりの優勝を成し遂げた一昨シーズンの歓喜をシメオネ体制五年目となる今年、もう一度見てみたいと思う。
スペイン人だけでなく、世界の多くの者にとって、こうしたある種持たざる者が優勝に関わり、ヨーロッパでの指折りのチームであるということは、それだけで生きる勇気を授かり、明日へのエネルギーとなっていく。
ますます目が離せない。
ヨーロッパでの事は時間が出来次第書いていこうと思います。
※2016年2月 VicenteCalderónにて
@min¡Costa:)