アリツ・アドゥリス Aritz Aduriz
Aritz Adurizの良さ
今期のLiga Españolaは、Rubén Castro,Javi guerra,Agirretxeを始めとして、ベテランFWの活躍ぶりが目立っているが、中でも注目しているのがこのAdurizである。
Bilbao下部組織出身の34歳ベテランFWは、いくつかのクラブを経て、復帰したこのクラブで自身のキャリア最高潮といっていいパフォーマンスを披露している。
先日のAtletico vs Bilbaoでは得点こそ無かったものの、孤立してもおかしくない押し込まれたチーム状況でも違いを見せていた。試合を通して優れていたのは、ボールのひきだすアクション、体格を生かした相手との駆け引き、シュートまで持っていくトラップや一瞬のポジション修正、そしてヘディングシュートを始めとしてあらゆるシュートの技術がハイレベルという点だと見て取れた。
Atleticoとの戦いは試合開始と同時に拮抗した展開だった。Atleticoはプレッシャーの速さに攻めてを欠き、サイドまでボールを動かして、打開を狙う時間帯が続いていた。しかし、Bilbaoの方はというとより簡単に相手陣内へ押し込み、アタッキングサードに人数を送り込むことが出来ていた。それはこのAdulizの働きがあったからに他ならない。
Bilbaoが自陣深くでボールを奪った際、ちょうど画面に隠れるか隠れないかぐらいの所に、Adurizはいて、マーカーより一歩早いアクションでどっぷり空いた相手のスペースをパスの出し手に感じさせ、そこに放ってもらったボールをキープして相手陣内で時間を作ることが出来ていた。あるシーンでは、浮いた難しいボールを器用にコントロールしながらシュートコースを作りループシュート。Oblakに阻まれたものの、得点の匂いを感じさせていた。
Godinなどの屈強のディフェンスを背負ってもびくともせず、ちょっとした駆け引きでボールをコントロールしたり、少しすらして味方に繋ぐなどそつなく出来るのはまさに百戦錬磨のストライカーといったところ。
Atletiでいうベテランストライカーでいうと、今季から9番を背負っている 31歳F.Torres。J.Martínezも中々フィットしない今、更なる向上が求められている。若いころと同様に、ただただスピードまかせに確率の低い仕掛けを繰り返すだけではなく、細かい技術磨いていければ、チームでの存在感も変わってくるに違いない。Simeoneは、彼に対してアイドルではなく戦力として力を発揮しているという言葉の真意は、Torresに対して、もっとやれるというプレッシャーにしか取れない…。
Adurizのインタビューのなかで"ゴールは先天的なものではなく、学ぶもの"という言葉があったが、まさにそれを表現していて、つくづくサッカーにおいて年齢は関係ないということを身をもって教えてくれている。
Ligaは年内あと2節。AdurizとのRaúl García相性が光るBilbaoももちろん他チームで今季躍進しているベテランストライカー達から目が離せない。
@min¡Costa:)