第29節 アトレティコvsデポルティーボ・ラ・コルーニャ "ポジティブな"未完成。シメオネ体制5年目、アトレティコの真価(nuevo=ネオアトレティコ)
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これでリーグ戦4連勝。
さらに3試合連続3得点。
ここにきてアトレティコ名物、高質ストライカーが不在という今シーズンの問題がここにきて払拭されつつある。
アトレティコ的正攻法
この競争がシーズン終了まで続くことがチームにとって善いことと言える一方で、絶対的なエース、レギュラーが現れないことはチームとして"不完全"であるともいえる。 特にこの状況においてもなお得点源の確保は必須。
競争が生み出すチーム力…アトレティコ、"不完全な"前半戦の覇者。 - アトレティコマドリード応援会(東京支部)
絶対的なエースが不在のまま、シーズンインを迎えたことから、その出現を待ちつつ勝ち星を獲得していくということが、今シーズンのやり方であると私は考えていた。
つまり伝統的なストライカーの存在が今のアトレティコを完成させる最後のピースとなり得るということ。現在のメンバーでいうと、フェルナンドトーレス。もしくわ、ビエットと言えると思うが。
周知のとおり、グリーズマンはエースと言える。ただ、アトレティコにとってのエースはそうではない。桜木であって流川でない、福ちゃんであって仙道ではない。(分かりにくい上…的を外してる気もする。)
いまはなきジャクソン=マルティネスがスムーズにフィットしていれば往年のアトレティコとして、近年のアトレティコの様に上手く物事がすすんでいたのかもしれない。
しかし、シメオネ体制5年目の今シーズン、新たな局面を迎えたのかと考えている。
nuevo Atlético
3試合連続3得点
— min¡Costa:) (@kmamotobanana) March 12, 2016
グリーズマン×3
サウール×2
トーレス
カラスコ
コレア
O.G.
ここにきてストライカー不在問題を払拭してきている。
グリーズマンを筆頭に、攻撃的ポジションの選手が"偽伝統ストライカー"として本来のアトレティコのモデルの役割を果たしつつある。1人のストライカー(キコ、旧フェルナンドトーレス、フォルラン、アグエロ、ファルカオ、ジエゴコスタ、)に頼らない新たなアトレティコだ。
もちろん、グリーズマンが45得点のうちチーム最高の16点を記録し依存度が極めて高いことは承知していて、サウールやカラスコ、セットプレーからのゴディン、ホセマリアヒメネスの得点をもっと期待していることは確か。
だから彼は怪我に気を付けて欲しい。
ボーリングdeグリーズマン pic.twitter.com/z1fkpWWqhX
— 倉科明日香にハマり中なわさやん (@Grizi_LesBleus) March 13, 2016
けれども今シーズン中々複数得点が奪えない中で、3試合連続3得点を達成しているということから、必ずしもこの意見は間違っていないはず。
もっとも来季ジエゴ=コスタ獲得の噂が絶えないことからも、伝統のアトレティコに戻る可能性は多いに考えられるが、今シーズン新たな一面を切り開いた成果は、アトレティコの歴史にとっても、監督シメオネにとっても、収穫となる。そして、シメオネが成し遂げている、アトレティコの復権というプロジェクトをさらに強固なものにするだろう。
⚽min¡Costa:)